岩国と蓮根

岩国蓮根の魅力と伝統

岩国市は、中国地方最大の蓮根の産地として知られる地域です。

この「岩国蓮根」は、その特異な甘みと柔らかさ、そして縁起の良さで、多くの人々に愛されてきました。

今回は、岩国蓮根の特徴から伝統料理、そして地元に伝わる興味深い話題まで幅広くご紹介します。

一般的に店頭でよく見られるのは、収穫量が豊富な中国産の蓮根です。

この中国産の蓮根は、シャキシャキとした食感と粘り気の少なさが特徴です。

それに比べ、岩国蓮根は、粘り気と甘みが強く、非常に柔らかくホクホクとした食感が特徴となります。

これは岩国の温暖な地形、ミネラル豊富で肥沃な土壌、錦川の清らかな水源の恵みのおかげだといわれています。

蓮根は、「蓮根」と書くように、蓮の花の根茎の部分になります。

つまり、私たちが食べているのは、蓮の花の根の部分ということになります。

れんこんは、蓮田の泥の中で育ちます。

この泥の中でしっかりと酸素を吸収するため、れんこんには穴がたくさん開いているそうです。

蓮根はその穴から先を見通せることから、将来の見通しがきくとされ、縁起が良い食材と考えられています。

一般のレンコンは8つの穴があるのに対し、岩国蓮根には9つの穴があります。

「久」の漢字にちなみ、「永遠に良いことが続く」という意味も込められており、

明るい未来や安定した将来を象徴しています。

9つの穴は、岩国藩主・吉川家の家紋「九曜」のデザインと似ていることから、藩主に大変喜ばれたとも伝えられています。

また、蓮の花は一つの花から多くの種を生むことは、子孫繁栄のシンボルとしても捉えられています。

岩国蓮根にはこのように、幸運や繁栄を願う多くの意味が込められているのです。

さらに、蓮根を輪切りにすると美しい花の形になり、料理の見た目を華やかにします。

この美しさも、岩国蓮根が食卓で人気の理由の一つです。

蓮根はビタミンCや食物繊維が豊富で、免疫力の向上や消化促進に役立ちます。

特に岩国蓮根は、その甘みから天然のエネルギー源としても優れています。

さらに、アレルギー症状の緩和にも効果があるとされています。

岩国蓮根は、その独特の柔らかさと甘みで、多様な料理に適しています。

炒め物やサラダ、スープなどに加えるとその風味が際立ちます。

また、天ぷらやフリッターなどの揚げ物に使うと、外側のカリッとした食感と内側のホクホク感が絶妙なコントラストを生み出します。

「ハスの中村のレンコンを食べると、食卓でレンコンが主役になる」というような感謝の言葉をいただくことが多く、この上ない喜びです。

岩国蓮根を使った料理は、その味わいだけでなく、その見た目や伝統の深さも含め、食卓を豊かに彩る一品として評価されています。

レシピもご紹介させて頂いております(*^-^*)

参考にしてみてください♪

蓮根を使ったレシピはこちら↓

岩国地域には、岩国蓮根を使った伝統的な料理が数多くありますが、特に有名なのが「大平」（おおひら）です。

大平は、蓮根、人参、こんにゃく、しいたけなどの具材を炒め、醤油や砂糖で甘辛く味付けした料理です。

岩国蓮根の柔らかさが引き立つこの料理は、地元の人々に長く愛されています。

岩国蓮根は、その味わいの深さ、柔らかさ、美しい見た目、そして縁起の良さで高い評価を受けています。

岩国地域の豊かな自然と歴史が育んだこの特別な蓮根を、ぜひ一度ご賞味ください。

その魅力を存分に楽しんで頂けると幸いです(*^-^*)